今のご時世リメイク・リペアは当たり前?
バブル期には新しいものが出たら古いものを捨てて新しものを買うのが当たり前といわれていました。
高級品を持っていることがステイタスとばかりに、学生さんですらブランド物を持っていた時代です。
バブルがはじけ高級志向なんて言っていられなくなった人たちは、激安のお店に走るようになります。
激安商品もどんどん変化し、安くても新しい機能を持ったものが次々に登場するため、「買っては捨てる」を繰り返す状態になり、そこで浮き彫りになったのが環境問題でした。
現代はそんな消費社会によって生まれた大問題「環境破壊」を何とかしようと、リサイクル、リユース、リメイク、そしてリペアが注目されています。
商品を次々に購入するのではなく、1つのものを長く大切に使う、心の豊かさに目を向ける人が多くなったのです。
リメイク、リサイクルに関してすでに多くの方が取り組んでいると思いますが、今注目されている「職業」があります。
それが「建材リペア職人」という職業です。
建材リペア職人の仕事は壊れたものに命を吹き込む仕事
リペアは修理・修復という意味を持っています。
建材リペア職人は、壊れてしまったものを修理し、また利用できるようにする職業です。
例えば、木材が利用されているフローリング、繊維強化プラスチック「FRP」で作られている浴槽など経年劣化する建材などを修理、修復し利用できるようにします。
長く利用してきたものを活かし、価値を高めより長く利用できるように工夫を凝らすのが、建材リペア職人の腕の見せ所です。
建材と一口にいっても様々なものが利用されていますので、すべての建材について深い知識を持っている必要はありません。
建材リペア職人によってはある1つの修理に深い知識を持って取り組む人もいますし、生活の中で利用する建材に対し、幅広く対応する職人もいます。
建材リペア職人が活躍できる場は?
建材リペア職人の活躍の場は広がりを見せているところです。
住宅メーカーでは新しい家を建て、施主に引き渡す前に建材リペア職人を利用することがあります。
プロであっても工具を使って作業中、新しい壁にちょっとぶつけて傷がついてしまうこともありますが、施主に引き渡す直前、建材リペア職人に修復を依頼するのです。
不動産管理会社では、賃貸物件から住人が退去した際に建材リペア職人を使っています。
住人が付けた傷やへこみ、また劣化した浴槽の修理、修復など、色々な修復技術を持っている建材リペア職人なら複数の業者に依頼しなくてもいいので便利です。
近頃はこうした職人さんがいることを知り、個人が依頼することも多くなっています。
フローリングのちょっとしたへこみだけ直してほしいとか、壁の傷だけ修復してほしいなど、ちょっとしたリペアも依頼できるので重宝するでしょう。
建材リペア職人になるには技術力が必要
建材リペア職人は特に資格があるわけでもなく、学歴なども関係ありません。
独立開業できれば定年など気にせず働くことができますので、やってみたいと思えばチャレンジするのは難しくないでしょう。
ただし、建材のことを理解していなければなりませんし、修復・修理する技術も必要です。
基礎知識に関しては講習などうけて身に着けることができますが、やはり現場に出て手法や必要な材料など親方について経験を積む方がいいでしょう。
親方について修行しながら、どんな知識が必要なのか、親方に相談して講習を選んでもらってもいいと思います。
建材リペア職人に向いている人
建材リペア職人はお客様から依頼され、お客様の住宅、またものを修理・修復する仕事なので、根気強く業務することが望まれます。
また親方について仕事内容を覚える必要もありますので、中途半端な気持ちではなく、物事を極めたいという気持ちをもって挑める人が向いている職業です。
修理・修復によっては大胆に作業することもあるでしょうし、時には繊細な仕事もあります。
どんな業務でも面倒くさがらず、なにかいい方法がないか?としつこく突き詰める人であれば、建材リペア職人向きといえるでしょう。