外壁の補修にチャレンジしてみよう

外壁を塗る人の画像

壁のひび割れの原因とは

住宅も長く利用していると色々な部分が劣化してきます。
壁などは劣化によってひび割れてしまうことがありますが、ひび割れも様々な原因によっておこるのです。

ひび割れはクラックと呼ばれており、クラックの場合は、ヘアクラック、乾燥クラック、構造クラックの3つに分けられます。
ヘアクラックは髪の毛の太さ位の幅0.03㎜以下、壁の塗膜に起こるひび割れです。
塗膜の下には壁材があり、気温・湿度によって膨張や収縮を繰り返しているため、経年劣化して硬くなった塗膜はこれに耐えられずひび割れます。

乾燥クラックはモルタルやコンクリートに生じるクラックで、乾燥によって水分が蒸発し壁などがひび割れる現象です。
乾燥クラックの場合は幅が狭いので、しっかり乾燥してしまえば広がることはないでしょう。

構造クラックは地盤沈下や構造そのものに問題がある場合に起こります。
間柱を固定した大きな補修安必要になることもあり、放置すると危険なのでこの場合業者に依頼する方が安心です。
雨漏りや躯体自体の劣化、虫の侵入などによっても起こる可能性があるため、見つけたらすぐに業者さんに相談しましょう。
このほか、サイディングなどのパネル状の外壁を連結する際に用いるシーリング材(コーキング材)が経年劣化によって硬くなりひび割れることもあります。

ひび割れ・・・0.3㎜以下のクラックならDIYで補修できる

ひび割れの補修については0.3㎜以下であれば素人でも補修可能です。
これ以上の幅のクラックは業者に施工してもらう方が安心ですし、特に高所は危険なのでプロに補修してもらう方がいいでしょう。

0.3㎜以下のクラックは、ひび割れが起きている部分をきれいに水洗いし、中性洗剤などを用いて汚れをきれいに落としてから作業します。
モルタル壁、コンクリート壁はセメント粉を塗り込む補修なので、それほど難しくありません。
セメント粉は狭い範囲に便利なスティックタイプと広範囲に便利なスプレー式があります。

外壁のカラーにあった補修材(スティックやスプレー)を用意し、まずはひび割れ部分とその周囲を水で濡らします。
スティックを利用する場合は、力を入れて「直角方向」に塗り込み、15分から30分程度乾燥させたらはみ出したところをブラシなどでこすれば完了です。

スプレータイプは飛び散るので周囲を養生する方が安心です。
壁を水で濡らしスプレーを吹き付けて、水で濡らしたスポンジを軽く絞ってから全体をならし、乾いたら完了となります。

シーリングのひび割れはシーリング材を利用する

補修したい部分の周囲を養生し、ひび割れ部分に下塗り時安となる「プライマー」を塗布します。
その後、コーキングガンにシーリング材を入れて充填し、30分から1時間くらいで硬化するのでその前に余分なシーリングをヘラでならしましょう。
養生をはがして1日から2日くらい乾燥させて完了です。

シーリング材もコーキングガンもホームセンターに売っていますので気軽に手に入ります。
シーリングは様々なつなぎ目に利用されているので、シーリング材・コーキングガンを持っていると便利です。

補修に利用するアイテム

補修の際、必要なアイテムはシーリング材を充てんする工具「コーキングガン」に養生テープ、ハケ、ローラー、下塗り材、塗料、セメントスプレー、セメント粉体補修スティックなどです。
高所作業をする場合、脚立などがあると便利ですが、高いところは業者に依頼する方がいいでしょう。

前面塗装や外壁材を交換する必要がある場合は、専門性が高く素人では難しい作業です。
プロにおまかせする方が安心なので、複数社から見積を取って、比較検討してから依頼しましょう。