板金塗装とデントリペアの違い

板金塗装とデントリペアの違い

愛車に凹みが生じてしまった場合、お店で修理するという方法を選択しますが、どうしても高額な費用がかかってしまいがちです。できるだけ費用を抑えて修理したいならデントリペアが良いでしょう。デントリペアは凹みを修正する最新の技術として注目されています。通常、車の凹みの修理は板金塗装になりますが、デントリペアとはどのような点が異なるのでしょうか。

板金塗装とは

板金塗装は、板金という作業と塗装という作業の2段階で行われます。板金は車の凹みが生じている部分を元の形に戻していくという作業です。凹みが生じている部分の塗装層も剥がしてから作業をします。ハンマーやあて盤などを使って、外板を引っ張ったり叩いたりしながら形を整えていき、フレーム修正装置を使い、歪みを整えるといった工程があります。修復した部分が元の形状になったら塗装作業です。塗装作業は、元の状態に戻るように色を塗装する作業です。板金塗装は、車が凹んでしまった時以外にも、色あせしたり、こすり傷やひっかき傷がついたりというような場合にも行われています。

デントリペアとは

最新技術とされているデントリペアですが、こちらはデイントレスディントリペアと呼ばれています。塗装を剥がす工程はなく、そのままの状態で凹んでいる部分を修理します。専用の工具を用いて、凹んでいる部分を押し出して元の形に整えます。短時間で行えて、塗装を剥がさない分費用も抑えることが可能です。板金塗装の場合は、数日かけて修理しますが、デントリペアだと30分から2時間ほどで完了します。デントリペアは専門の技術を持っている人に依頼してください。ただし、注意したいのは、デントリペアが得意としているのは、小さな凹みに限るという点です。大きく変形したり凹んでいる、大破しているという場合は、板金塗装を選んでください。

デントリペアのメリット、デメリット

デントリペアにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。デントリペアのメリットとデメリットをまとめておきます。まずメリットは、費用が安くて塗装を剥がさなくて済むという点です。塗装を剥がさないので自然環境にも優しい方法です。デメリットは、小さな凹みのみの対応という点と、修理したい箇所によっては、行うことが難しいという点です。例えば、車のエッジ部分やタイヤハウスの隙間などは専用の器具を入れて修理をできないので、ここ部位は対象外となってしまいます。また、車全体となると板金塗装という選択肢しかありません。凹みが対象なので、欠けているとか割れているというような場合は、デントリペアで元に戻すことはできません。小さな凹みに関してはとてもメリットがある修理方法です。