板金塗装が高価な理由①補修材自体が高価
大切にしている車が凹んでしまった場合、多くの人は直したいと思うでしょう。この時行うのが、板金塗装と呼ばれる作業になりますが、修理店に持って行って見積金額を提示されて驚いたという経験がある人もいると思います。「どうしてこんなに高いの?凹んでいる部分の塗装を剥がして、凹みを戻して再度塗装するだけじゃないの?」と思わず言ってしまいそうになるお値段です。しかし、言葉では簡単に表現できますが、とても手間がかかり複雑な作業なのです。そして板金塗装で使われる車用の塗料は、とてもお値段が高いです。原材料が高いので、どうしても値段は高くなってしまいます。ホームセンターで車の塗料の値段を見てくると、高いことが分かるでしょう。そして、自動車のボディの色は、色々な色を混ぜていて意外と複雑な色味になっています。ということは、1種類の塗料だけでは修理ができないのです。こういった点から、どうしても板金塗装の価格は高くなってしまいます。
板金塗装が高価な理由②設備や道具が高価
板金塗装の費用が高価な理由は、塗装の価格が高いからだけではありません。塗装を行うということは、専用のブースが必要になってきます。塗料が飛び散っても大丈夫な空間、ニオイが発生しても大丈夫な設備を整えていなければ、作業をすることができません。ブースを用意するとなると、設置費用だけでなく、定期的なメンテナンス費用もかかってきます。それから、板金塗装で使用するフレーム修正機と呼ばれる機器も意外とお値段が高いのです。しかし、これらの設備がなければ板金塗装の作業自体が行えないので、こういった部分も修理費用に若干上乗せされていると言えるでしょう。もし、車の一部の部品を交換しなければいけないという場合、メーカーの純正部品のみで交換するため費用はさらに高くなります。
板金塗装が高価な理由③人件費もかかってしまう
板金塗装が高価な理由は、使用する機器や修理に使う材料に費用がかかってしまうことや、設備を整えておくための費用も必要ということが分かりました。これらに加えてあとひとつ高額になってしまう理由があります。それが、人件費です。板金塗装の作業は、とても高度な技術が必要です。そのため高い技術力を持つ作業員を自社で抱えなければいけないのです。修理できても仕上がりの質が悪ければ、お客様に満足してもらえませんし、口コミの評判が悪くなればお客さんは減ります。そのようなことにならないためにも、ベテランの修理スタッフを雇用しなければいけないのです。そのためにはそれなりの人件費がかかると言えます。
小さな凹みなら他の方法も
板金塗装はとても費用が高いです。小さな凹みの場合は、リーズナブルに修理ができるデントリペアという方法もありますので、まずは小さな凹みの修理で対応できるかどうか相談してみて、どうしてもダメなら板金塗装にするというのもひとつの方法でしょう。